
DDR SDRAM ウィキペディア
DDR SDRAM (Double-Data-Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)はパーソナルコンピュータの中で使用される半導体集積回路の一種である。クロック信号の立ち上がり/立ち下がりのそれぞれでデータをやり取りする。そのため理論上、同一クロックで動作するSDRAMの2倍のデータ転送速度を得られる。パーソナルコンピュータの2000年から2005年頃の主要なメインメモリとして用いられる。
DDR SDRAMのメモリにはチップとモジュールの二つの規格が存在し、チップはメモリの周波数、モジュールはメモリの転送速度を示している。
経緯
Intelは次世代メモリ規格としてDirect RDRAMの導入を推し進め、1999年11月15日に初の対応チップセットIntel 820を発表した。このDirect RDRAMはRambus社の特許で固められており、勝手な改良が行えないことや製造にRambus社への特許料が発生するなど、メモリメーカーにとって旨みの少ないメモリ規格だった。
しかしPC業界の盟主であるIntelの意向に逆らえず、導入が始まったものの価格の問題やIntel 820チップセットの製品回収にまで至った不具合により普及は妨げられた。CPUの販売でIntelと競合するAMDはDDR SDRAMを支持し、後にIntelもDirect RDRAMの普及を断念したことで、DDR SDRAMが次世代のメインメモリとして普及に拍車が掛かることとなった。
チップの規格
作動周波数の違いによって次のような規格に分けられる。DDRに続く三桁の数字は立ち上がり/立ち下がりを合わせた周波数を示しており、それぞれの周波数はその半分になる。
- DDR200 - 200MHz
- DDR266 - 266MHz
- DDR333 - 333MHz
- DDR400 - 400MHz
モジュールの規格
モジュールは64bit構成であり、64bitは8Byteである。例えば333MHzで動作するPC2700の場合、毎秒2666MByte(= 2.664GByte/sec)のデータ転送が行われる。それぞれの規格の名称はデータ転送速度に由来し2桁目を四捨五入したものである。
- PC1600 - DDR200と同義で、最大で1.600GB/秒の転送速度を持つ。
- PC2100 - DDR266と同義で、最大で2.133GB/秒の転送速度を持つ。
- PC2700 - DDR333と同義で、最大で2.644GB/秒の転送速度を持つ。
- PC3200 - DDR400と同義で、最大で2.666GB/秒の転送速度を持つ。
関連
DDR SDRAMから派生した、更に高周波数クロックのDDR2 SDRAMも市場に出回り始め、2005年現在DDR3 SDRAMが規格制定中。